美術館・博物館

マティス美術館

マティス美術館
MUSEE MATISSE

・住所:164 av des Arènes de Cimiez - 06000 Nice France
・公式サイト:https://www.musee-matisse-nice.org/fr/
・開館時間:5/2~10/31 10時~18時、11/1~4/30 10時~17時
 ※チケット販売は閉館時間の30分前まで
・閉館日:毎週火曜日、1月1日、復活祭の日曜日、5月1日、12月25日
・入館料:大人10ユーロ、18歳以下 無料
・アクセス:
 車:コート・ダジュール空港から車で約15分
 バス:ニース・ヴィル(NICE VILLE)駅から15番、17番、20番、22番、25番で停留所「LES ARENES」下車(約15分)

(最終更新日:2022年01月)

みどころ

  • 20世紀初頭に活躍したアンリ・マティス(1869~1954)の作品が展示された美術館
  • 世界でも珍しい、芸術家自身がアトリエから直接持ち込んだ作品やオブジェを展示している美術館である
  • 代表作である『Nu Blue Ⅳ』(1952年)や『Fleurs Et Fruits』(1952~1953年)が展示されている

マティス美術館をもっと知りたい...

マティス美術館(ニース)

マティスへのオマージュ

マティス美術館は、マティスが晩年を過ごしたニース北部にあります。
マティスの作品を収集・展示した、いわゆる、マティスに捧げられた美術館です。

アンリ・マティス(1869~1954)は、パブロ・ピカソやマルセル・デュシャンとともに20世紀初頭に活躍した芸術家で、「色彩の魔術師」と謳われフォービスム(野獣派)の先駆者として知られています。

 

1869年にノール県カトー・カンブレジ(Le Cateau-Cambrésis)で生まれた彼は、1917年からニースで創作活動をはじめ、1954年に命を落とすまで、この土地で作品を作り続けました。彼は、色彩豊かな絵画に加え、色紙を切り貼りした「切り絵」作品も数多く残しています。

マティス美術館には、マティス自身がアトリエから、直接持ち込んだ絵画31点のほか、版画454点、切り絵38点、彫刻57点が展示されています。2012年に、400点以上の切り絵が遺族によって寄贈され、コレクションがいっそう充実しました。

また、マティス美術館は、マティスの彫刻作品をほぼすべて所蔵する世界で唯一の美術館でもあります。

館内には、マティス自身が所蔵していたオブジェも展示され、マティスの創作過程を知るうえで、非常に貴重な資料となっています。

年間を通じて、企画展や文化活動など多岐にわたるプログラムが実施されていますので、マティスの作品に対する知識をより深めることができます。 

 
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『Le Serf』(1900-1903年)

彼の彫刻作品の中で、唯一の男性のヌード作品です。創作の際についた指の跡が意図的に残されています。 

『Dos II, Issy les Moulineaux』(1913年)』、『Dos III, Issy-les-Moulineaux』(1916-1917年)

マティス美術館で公開されているDos ⅡとDos Ⅲは、裸の女性を背中から表現した4つの作品のうちの2つで、これらの作品は、マティスが形態を単純化していく過程を知ることができます。 

『Tempête à Nice』(1919-1920年)

この作品は、マティスが1918年に移り住んだ地中海のホテルの窓から描かれました。海の永遠性が描かれたこの作品は、マティスが描いた数少ない雰囲気のある絵画の一つといえます。 

『Lectrice à la table jaune, Vence』(1944年)

マティスは、フランスがドイツに占領されるという危機に直面し、1943年にvilla Le Rêve in Venceに移り住みました。この地に滞在している間に描かれたこの作品は、彼の好んだテーマである「読書する女性」を描いています。 

『Nu bleu IV』(1952年)

この作品は、裸の女性を青と白の2色で描いた彼の晩年の傑作です。彼の長い創作活動の中で、青は光と色を生み出す特権的な色となりました。複雑なポーズをとる女性を描いたこの作品では、空白のスペースがモデルのポーズをより一層際立たせています。 

『Fleurs et fruits』(1952-1953年)

1952年から1953年にかけて制作された「切り絵」は、長さ約8メートル、高さ4メートルというフランスに所蔵されている「切り絵」作品の中でも最大のものです。ロサンゼルスのシドニー・プロディ夫妻の注文で、マティスの亡くなる2年前から制作されましたが、芸術の永遠性が感じられます。 

※MUSSE MATISSE公式サイトより抜粋
※写真クレジット: SHUTTERSTOCK

 

文:ちえりん(著作権保護により無断複写・複製は禁じられています)


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