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オテル・ド・ラベイ

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オテル・ド・ラベイ
HOTEL DE L’ABBAYE

住所:20 rue de l’Abbaye d’Ainay 69002 Lyon France
電話番号:+33 4 78 05 60 40
サイト:https://hotelabbayelyon.com/
最寄り駅:地下鉄A線 アンペール・ヴィクトル・ユーゴ(Ampère Victor Hugo)

 

 

フランス リヨンに流れる2つの川(ローヌ川とソーヌ川)に挟まれたプレスキル(Presqu’Île)と呼ばれる中州は、商業が発達したリヨンの中心地区にあたる。そのプレスキルの真ん中に、6ヘクタール(62 000m²)の広さをもつ、車の通行が禁止された歩行者専用のベルクール広場(Place Bellecour)がある。この広場はリヨンの最も主要な十字路であり、リヨン市庁舎やオペラ座へと続くリヨンのメインストリート「レピュブリック通り(rue de la République)」、お洒落なブティックや高級ブランド店が軒を連ねる「プレジデント・エドゥアール・エリオ通り(rue du Président Edouard Herriot)」、ぺラシュ駅へと続く歩行者専用の「ヴィクトール・ユーゴ通り(rue Victor Hugo)」などがこの広場で交わる。

ベルクール広場から、ヴィクトール・ユーゴ通りをペラシュ駅方面に進むと、アンペール広場(Place Ampère)と称される小さな広場がある。フランスの物理学者・数学者、電磁気学の創始者の一人、アンドレ=マリー・アンぺール(André=Marie Ampère)の名を冠した広場だ。アンペールといえば、「右ねじの法則(あるいは右手の法則)(電流を右ねじが進む方向に直進させると、磁場が右ねじの回転方向に生じるという法則」を発見した人物だ。アンペールはこのリヨンで生まれ、マルセイユで死去、パリのモンマルトル墓地に埋葬された。リヨンの人たちは、リヨン出身で、スウェーデン王立科学アカデミーの外国人会員にも選ばれた世界的物理学者アンペールを非常に誇りに思っている。アンペール広場の中央には、彫刻家シャルル・テクスト―ル(Charles Textor)作のアンペール像が置かれている。

アンペール広場からソーヌ川沿いに続く一帯は、エネ地区(Quartier d’Ainay)と呼ばれ、リヨンの中でも歴史の古い地区の一つ。13世紀、エネにあった修道院はブルゴーニュ地方からプロヴァンス地方の71の教会の頂点にたつ、フランスの最も重要な修道院の一つだった。修道院内に、フランス王が滞在するための館(フランス革命で破壊されました)が建設され、修道院を保護するために、1313年から1324年にかけて塁壁が築かれるほどだ。塁壁は、1777年に取り壊され、現在は「エネのランパール(塁壁)通り(rue des Remparts d’Ainay)」という名が残るのみ。エネ地区はファサードが美しい建物が多く、リヨンの貴族やブルジョワ階級が住んでいた由緒正しい地区であることが伺われる。 

2019年6月、エネ地区のサン・マルタン・デネ教会の前に、かつて学校だった建物を改修した、お洒落なホテルがオープンした。オテル・ド・ラべ(Hôtel de l’Abbaye)、日本語で「修道院ホテル」と称される、全21室というプチホテルだ。教室が客室に、学校の食堂がレストランに、職員室が喫茶ルームにリニューアルされ、地上階(日本式1階)にレセプション、レストラン、喫茶ルーム、その上の3階層が客室となっている。各階ごとに客室のインテリアスタイルを変え、70年代ヒッピー、ロースタイル、コクーニングを基調とする、カジュアル&シックな雰囲気が、お洒落感を高めている。こじんまりと落ち着きのある佇まい、洗練された古き良き時代のインテリア、そこは隠れ家のように、観光地の喧騒を離れ、旅の疲れを癒してくれるに違いない。

かつて学校だったこの場所は、エネ地区の住人にとってとても身近な存在だ。ホテル内のレストランは、昼も夜も地元の人で賑わっている。

 

文・写真:マダムユキ(著作権保護から無断複写・複製は禁じられています)
※写真はイメージですので、実際とは異なることがあります


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