カフェ・コントワール・アベル

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カフェ・コントワール・アベル
CAFE COMPTOIR ABEL

住所:25 rue Guynemer 69002 Lyon France
電話番号:+33 4 78 37 46 18
開館時間:毎日 12時~14時30分、19時30分~22時(金曜・土曜日は22時30分まで)

最寄り駅:地下鉄A線 アンペール・ヴィクトル・ユーゴ(Ampère Victor Hugo

リヨンのぺラシュ駅とベルクール広場の間に、エネ地区(Quartier d’Ainay)と呼ばれる、リヨンの中でも歴史の古い地区がある。観光客も素通りしてしまう地区なのだが、地元の人に愛され、リピーターで満席になるブション「カフェ・コントワール・アベル」がキラリと存在感を光らせている。

ブションとは、パリでいうところの「ビストロ(Bistrot)」、日本で「大衆食堂」に匹敵する料理店で、庶民的な食事処をいう。

「アベル」の魅力は、店内のインテリア。エントランスの古めかしい木製ドアを開けると、レトロな店内の趣のある雰囲気に目を見張る。人工的に造られたレトロさでなく、数えきれないほどの来客を迎えたテーブルや椅子、家具調度品、店内に灯りをともすシャンデリア、壁一面に飾られた絵画や版画、ポスター類など、創業1726年来の正真正銘のアンティークアイテムが、時代の流れを今に伝える。

アラン・ヴィニュロン(Alain Vigneron)氏がカフェ・コントワール・アベルのシェフを務めて40年以上が経つ。メニュー内容を変えることなく、代々引き継がれてきたレシピを継承し、時代時代のテイストを加え、リピーターに根強く愛され続ける料理を提供している。

日本人の嗜好に合う前菜といえば、リヨンソーセージのレンズ豆添え。レンズ豆はリヨン近郊の町、ル・ピュイ・アン・ヴレの特産品だ。余談だが、眼鏡や拡大鏡、顕微鏡など光学ガラスなどに用いられる「レンズ」という言葉は、当初作成された凸レンズがこのレンズ豆に形が似ていたからだそうだ。

当店の人気料理は、なんといってもモリーユ茸とチキンのクリーム煮。創業以来変わらず、鉄のグラタン皿で運ばれ、熱々の料理を楽しめる。定番デザートはプラリネタルト。昔ながらの味と形を守り、深みのあるプラリネの甘さは一度食べたら病みつきになる、魔力的な美味しさだ。

何よりも印象的なのが、店員の笑顔ときめ細やかなおもてなし。初めて訪ねる方も、通い慣れた行きつけの店に来たかのような寛ぎを覚えるであろう。これがリピーターを生む理由なのだ。

 

文・写真:マダムユキ(著作権保護から無断複写・複製は禁じられています)